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Argon NEO 5もM.2 NVMe に対応したPi 5用のエンクロージャーケース(以下、ケース)です。Argon製はRaspberry Piに適したケースを世に送り出しています。Pi 4の頃から廃熱に考慮しなくてはなりません。Raspberry Piのケースには、ファン無し、ヒートシンク型と様々存在します。一番冷却性が効率が良いのは、この2つを組み合わせたものです。

Argon one V3もNVMe(以下、one V3)に対応したモデルがあります。今回のNEO 5は、one V3より拡張性は劣ります。HDMI端子もRaspberry Pi 5をそのまま使う点で分かります。その分だけ筐体がone V3よりも小さく済むのが利点です。

NVMe接続のSSDドライブは、拡張基板が他社からも販売されていていくつか選べるのですが、ケースに収めることは想定していません。自分でケースを制作するか、簡易的に剥き出しで使うには困りません。でも、ケースに収まっている方がなんだかシックリ来ますね。

ケースを組み立てるのは、one V3に比べれば簡単です。慣れないと難しいとも感じられるため、説明書が同梱されていますからよく読んで進めてください。

外観

外観で特徴的なのは、冷却ファンに向かう筋のようなエアインテークです。

そもそも上部パーツ自体が金属製なので廃熱の効果があります。底面の拡張基板は、NVMeを冷やすため一部金属ですが、他はプラスティックになっています。

電源ボタンはRaspberry Pi 5のそのままを使います。

上部の蓋を取り外し、ブースターと呼ばれるGPIO端子を延長しないと、拡張HATは取り付けられません。でも、小さい筐体が好みでGPIOにHAT系を使わない前提ならNEO5の方が良いかも知れません。上部蓋には、GPIO付近にスリットが空いています。ケーブルを出すことは可能です。

筐体が小さくて済むため、Raspberry Pi 5のmicroHDMI端子で横からの接続で良ければ、トータルで優れていると感じました。

機能

最大の機能性として冷却性能が挙げれます。

稼働した際の温度は、およそ55度以下を保てており、Youtubeなど動画再生でも60度以下でした。one V3よりは僅かに冷えない印象です。55度以下ならLOWレベルの風量で音は気になりません。50度以下だと冷却ファンは止まります。

これは純正の冷却ファンも同様で、性能としてはNEO5も劣りません。

ケースに収められているとはいっても、トップカバーを外せばカメラポートやRTC、UARTへアクセスできます。この辺りは好き好きが分かれるかも知れませんね。

付属品

肝心の付属品は、one V3と同じでした。

サーマル(thermal)パッド2枚、PCIe用の接続ケーブル2本、底面ゴムに予備のコネクタパーツです。

組み上げて余るのは、PCIe用の接続ケーブル1本と底面ゴムに予備のコネクタパーツです。ケーブルはフラットケーブルで損傷しやすいため有り難いですね。

サーマルパッドはサイズが合っていないように感じますが問題ありませんでした。

他にも製品として優れている1つに、専用のスクリプトが用意されていることが挙げられます。これは同社の他製品でも同様です。他社だとPimoroniがそうで、スクリプト1つで動作させることができて人気ですよね。

初心者ではなくても、これは本当に助かります。

基本はRaspberry Pi OSを動作させることになります。他のOS(UbuntuやLibreELEC等)は、スクリプトをそのまま適用できません。この辺はArgonのフォーラムなどで情報を調べないとなりません。サポートはしていないため、有志のプログラムを仕込むことになるかも知れません。Raspberry Pi OS以外を使用したい人はちょっと頭に入れておいてください。

別の記事でご紹介しますが、Ubuntu 23.10はなんとか設定できました。

■Pi 5は8GBモデルがオススメ

組み立て時の注意点

one V3と比較すると、気を付ける点は少ないです。

NVMeのためのPCIeケーブルの接続に気を付けなければならないことは共通しています。

公式サイトに図解入りPDFガイドがあります。

Argon NEO 5 M.2 NVMe-PCIe Case for RPi 5 Manual

拡張ボード側でフラットケーブルを挿し込むコツは、ピンセットで根元の白い線あたりを幅いっぱいに軽くつまんで押し込むことです。事前にコネクタカバーを引き出すのを忘れずにしましょう。

一方、Raspberry Pi 5側は押し込まなくてもOKです。単に挿して(置いて)コネクタカバーを押し込めばきちんと接続できます。拡張ボード側が少し狭い感じですね。

ケーブルの向きも間違えやすいポイントなので気を付けましょう。ケーブルの金属面が空を向いている方向です。Raspberry Pi 5側は、one V3同様に金属面は内側へ向いています。

画像はone V3だけど同じ向き

最終的に裏側へこんな感じ。一番大きいスリットに1度通すだけです。

SSDドライブの取り付け

NVMe SSDドライブの差し込みは、PCのメモリーモジュール同様で、斜めに挿してから下に押し下げビスで固定します。

どちらもPCの自作に慣れていない人は、慎重に行いたい部分です。

こちらは取り付けミスは起きづらいでしょう。

NVMeに対応していて、Argonの公式サイトや商品ページにある動作確認済みSSDドライブを選べば間違いなさそうです。

冷却ファンケーブルの取り回し

冷却ファンのケーブルは、説明書に取り回し方法が載っています。ちょうど写真のように溝に沿う形です。アバウトで構いません。ケーブル長はギリギリではないものの、余りはほとんどありません。ピッタリなのでちょっと苦労しました。

価格

記事執筆時点では国内で購入するのは難しい状態です。拡張基板が無いタイプNEO BRED)はAmazonで見かけました。

Argonの公式サイト、またはUKショップから購入する場合、送料と円安の影響で割高に感じます。

Argon公式サイト円表記で6,000円+送料
The PiHut£29+送料
Pimoroni円表記で5,330円+送料
Amazon2024/04時点でなし

販売金額の目安

送料は総重量によっても変わることもあり一概には言えませんが、同じ配達追跡付きだとPimoroniの方が若干高いです。Argon公式は注文したことないので分かりません。

国内販売は取扱業者によって変わります。7,000円はするでしょうか。

他のPi 5ケースと違って高い部類に入ります。とってもオススメなんですがコスパでいうと少し悪い。

総評

Argon NEO 5 M.2 NVME PCIE Case for Raspberry Pi 5

総合評価

( 4 )

メリット

  • 小さい筐体
  • そこそこ冷える(idle時50℃前後)
  • 組み立てが易しい部類

デメリット

  • 価格が高い
  • 基本はRaspberry Pi OSのみサポート

私はこのケースが一番のお気に入りになりました。

価格は円安もあって仕方ないけど、本体の半額程度と考えればマシな気がします。

冷却ファンはPi 5純正のコネクタに接続するため、Raspberry Pi OS側で制御されているのも安心感がありますね。one V3だと独自のスクリプトになってしまう。唯一、NVMeの接続だけ別基板のためトラブルが少ないでしょう。

NVMe接続ができるケース類は、Raspberry Pi OSで使うのが基本です。Ubuntuや他のOSだと出来たとしてもやや混乱する設定になるか、対応しない場合があります。このケースならNVMeだけなので比較的に他のOSでも動作すると思われます。

Pi 5にNVMeのSSDドライブを使うなら、総額で3万円近くしてしまいます。PCライクという意味ではコスパは悪いので、好事家向けなのは変わりません。

Raspberry Pi 好きでPi 5を用意するなら、SSDドライブと共にこのケースも候補として考えてみてください。

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