Amazonのアソシエイトとして、ラズパイダ(raspida.com)は適格販売により収入を得ています。詳しくは当サイトの プライバシーポリシーをご覧ください。
Raspberry Pi Compute Module 5は、長い名前なのでRPI CM5などと略されます。主に組み込み用を想定しているため、独自のI/Oボードと組み合わせたりする産業用途に向いています。
CM5単体は非常に小さいうえ単体では使えません。I/Oボードに取り付けて使います。Raspberry Pi 5(Pi 5)とは全く異なります。
個人用の評価機として、Raspberry Pi公式から専用のI/Oボードと専用ケースが販売されていますから、Pi 5と同じように使うこともできます。
CM5はどうなの?っていう人のために、日頃からテスト機として使っているので、ザックリと書いてみました。参考にしてください。
CM5のラインナップ(種類)

Pi 5も搭載メモリー(RAM)容量によってモデルが複数販売されています。CM5も同じようにメモリー容量は選べるのですが、Pi 5とは異なり更に無線LAN(とBluetooth)、eMMCの容量別に販売されています。
eMMCはSSDドライブのようなフラッシュメモリです。読み書き速度などはSSDドライブよりだいぶ劣るのですが、microSDカードよりも速く、取り外しの出来ない直付けのチップです。
中身を書き換えることはできるのですけど、microSDカードのようには行かず、物理的に書き込み可能な状態にし、別のPCから書き込む形になります。面倒な分、誤って書き換えることは防げます。
eMMCは基板に直付けですから、組み込み用機器にはよく採用されています。
CM5のモデルは32通り
CM5の販売価格は45米ドルなのですが、32パターンでそれぞれ価格も違います。
無線LAN(Wi-Fi)は無しにして、メモリーは8GBで、eMMCは32GBは欲しいという望みも叶います。
| RPi Compute Module 5 | |
|---|---|
| 無線LAN及びBluetooth | なし・あり |
| RAM(メモリー)容量 | 2GB・4GB・8GB・16GB |
| eMMC容量 | なし・16GB・32GB・64GB |
日本円だと輸入品でもあり、モデル別の実売は概ね8,000円〜25,000円前後に換算されています。
Pi 5と同等の4GB、Wi-Fi有、eMMC無しのモデル「CM5104000」は、実売で11,000円前後、Pi 5も大体は同じ価格帯で、僅かにCM5の方が安いパターンが多いでしょう。
でも、単純には比べられません。なにせPi 5とは違い、CM5はI/Oボードが別に必要だからです。
費用面の違い

種類によってCM5単品の価格は異なる上、最低限にI/Oボードが必要なのがCM5です。写真にあるような専用品が公式から販売されています。
I/Oボードを収めるエンクロージャーケース(収納ケース)も公式から専用が販売されています。できれば一緒に選びたいところです。
CM5専用のパーツ類を揃えた場合
少し試算してみます。CM5はPi 5の4GBモデルとほぼ同等の条件にしました。(※価格は2025年9月調べ)
| CM5本体例(Wi-Fi有、RAM4GB、eMMC無し) | 約11,000円前後 |
| CM5 I/Oボード | 約3,850円 |
| 公式I/Oボード専用ケース | 約2,750円 |
| — | — |
| 合計 | 約17,600円 |
Pi 5もCM5も電源アダプターに5V5Aが必要になりますから、それも足すと20,000円を超えてきます。
| CM5本体例(Wi-Fi有、RAM4GB、eMMC無し) | 約11,000円前後 |
| CM5 I/Oボード | 約3,850円 |
| 公式I/Oボード専用ケース | 約2,750円 |
| 電源アダプター(5V5A必須) | 約2,500円前後 |
| — | — |
| 合計 | 約20,100円 |
高いかどうかは個人の価値観によりますが、安価なミニPCなどと比べてしまうと、やはりお高く感じてしまいます。
Pi 5に同じくケースとSSDドライブ用の拡張HATを加えるとそれほど変わらない価格です。逆にSSDドライブを使わないのなら、Pi 5にケースを含むフルセットでも僅かに安価になります。
価格面ではPi 5の方が手を出しやすいですね。
専用I/Oボードのメリット

CM5のI/Oボードには、SSDドライブ用のスロットと、RTCバッテリー ソケットが搭載されているので、別に購入する必要がありません。
加えて、HDMIポートの種類がスタンダードなフルサイズタイプになるためケーブルに困りません。他はほぼPi 5と同等です。
CM5で揃えても、費用は同等と考えても良いと思っています。
専用I/Oボードの注意点

Pi 5と比較したハード面の違いとして、USBポートがPi 5の4つから2つに省かれています。
加えて、eMMC搭載のCM5を使った場合、microSDカードスロットが機能しない点が挙げられます。
eMMC搭載・非搭載によって排他利用になっているので注意してください。
CM5自体はそのままでは使うことができませんから、むしろI/Oボードとセットで購入するのは当然のことになり、あまりデメリットともいえないかもしれません。
CM5は取り替えられる
CM5はI/Oボードに取り付けて使用するタイプのため、逆にメモリー容量やeMMCの有無で取り替えられるメリットもあります。
CM5を取り替えて使うとなると、かなりマニアックでしょう。逆に同じCM5を使い続けるのならメリットにはならないですね。
■Pi 5は8GBモデルがオススメ
Wi-Fiは技適未取得のまま
CM5の専用ケースを使う際、アンテナモジュールを外付けにしないと、ケースに干渉して性能が劣ります。しかし、実はアンテナモジュールは技適が未取得のため、日本ではなかなか買えません。
それもあって、私はWi-Fiを搭載しないモデルを選び、SSDドライブ起動で使う前提でしたから、eMMCも搭載しない通称CM5 Liteを購入しました。
eMMC起動のメリットとデメリット

eMMCの読み込み速度は、決して遅くはないのですが、やはりSSDドライブ起動と比べるとだいぶ遅いです。ただ、簡単に書き換えできない(物理的に)仕様のため、うっかりミスは防げます。microSDカードのように破損するリスクもかなり減らせます。
eMMCへの書き込みは、基板のピンをショートさせねばならない上、USBケーブルとrpi_bootという専用ツールソフトを使って書き換えする必要があります。ちょっと面倒ですね。
専用のI/Oボードケースがイイ

ヒートシンクも取り付けると冷却ファンは外付けにしないと干渉する
私の趣味にはなりますが、平べったい金属ケースがとても魅力的です。その理由だけで8割方は欲しいと思いました。
Pi 5も小さいのですけど、ケーブル接続が2面に渡ってしまうケースがほとんどでケーブルが邪魔です。Agon製ケースのように背面のみに集約させるケースもあるのですが、中に変換基板を使っていることもあり、意外と電圧が足りなくなるようで、5V5Aであっても電源アダプターを選びます。
CM5専用のケースは、ちょうどUSBハブが一回り大きくなったサイズ感で気に入っています。
廃熱処理も良く、ケースファンも付属していますし、ヒートシンクを取り付ければそれだけでも効果は高いです。
ケースにRaspberry Piのロゴが入っているのも嬉しいですね。
SSDドライブ起動したいならオススメ
Pi 5とCM5は、SSDドライブ起動をさせるのであれば、価格面でそれほど大きく変わりません。
USBポート類が少なくなってしまうはややツラいですが、反面、HDMIポートはフルサイズなので一長一短です。
性能に大きな違いはありません。かといって、Raspberry Pi の1台目にはオススメできません。
買い増し組でSSDドライブ起動にして、有線LANケーブル使用が前提なら、2台目はPi 5よりCM5の方をオススメします。
ここまで書いてなんですが、最後は好みという話になるでしょうか。




