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これまでの機種よりも発熱の課題が残るラズパイ4に最適なケースがこれから発売されると思います。その中で以前から気になっていたアルミ製ヒートシンクで出来ているケースをレビューしてみます。熱を逃がすヒートシンクをそのままケースにしてラズパイをそのまま包んでしまうという大胆な発想に惹かれている人は多いのではないでしょうか。
ケースとしてそれほど高価でもありません。これからラズパイ4を手に入れる人はこのケースも参考にしてきください。
そもそもヒートシンクとは

ヒートシンクはPCを自作したことがある人にはお馴染みです。主にCPUにファンとともに取り付けたり、CPUに直接貼り付ける物です。
CPU用だとかなり大型の物もあり、更にその上にファンを取り付けて冷やします。
素材がアルミニウムや銅などの金属が一般的です。ご存じのように伝熱率が良いためで、CPUと貼り付けるのもグリスという金属の液体のような物で取り付けます。現在だとシール状になっている物が多く見受けられます。
冷却ファンの方が確かに効果が高いのですが、併用することでかなりの性能になります。あまり多く発熱しないチップなどはヒートシンクだけでも取り付けておくことで安心です。
厳密にいうと、ラズパイのような小さなチップに、小さなヒートシンクよりも、大型の冷却ファンが1つあればあまり関係無いのが玉に瑕です。
付属品

このケースにはCPUとトップケースの間に熱接触を提供するサーマルパッドと、ケースを一緒に取り付けるための便利なアレンキーと六角ボルトのセットが付属しています。
ラズパイのセットを購入すると、中にはヒートシンクと一緒に付いてくるので見たこともあるでしょう。
形状は突起物がある花を生ける剣山のようです。これは表面積を多く確保するためにこのようになっています。少しでも熱を逃がすためで真っ平らな金属よりも効率的です。
以前にも取り付け場所でご紹介しました。CPUやUSB・LANのコントローラーチップ、メモリーなどに効果的です。

貼り付けるには付属のサーマルパッドを使用します。

このサーマルパッドは両面が剥がれます。透明フィルム側と白い紙側とあり、紙側(文字ある)をトップケースにし、透明フィルム側をチップ側にしてください。よーく見るとシール状になっているのが白い紙側です。
まぁ、挟んであれば大きくは影響しません。

見た目はかなり良いですね!
ケースの放熱性も必要
ラズパイ4では、ヒートシンクなどの冷却方法に合わせてケースの放熱性も考えないとなりません。ラズパイ3B系の気軽さに比べたら、少し神経質になるくらい発熱量が増えたので、ケースも風通りが良い物か、冷却ファン付きの物を用意する必要があるでしょう。
その点から、今回ご紹介するアルミ製ヒートシンクケースは、そもそもヒートシンクが丸っとケースの役割を果たすので、一挙両得という訳です!
収納ケースは、何を求めるかにより冷却とはまた違う意味もあるため、保護する目的だけなのか、収納するのが優先かによって決めてください。
個人的にこのケースがイイなーと思ったのは、キズなどから保護する最低限の目的と、冷却ファンが無くてもある程度は発熱が抑えられる点です。
そして極めつけは・・・カッコイイ!ということです。
機械好きには堪らないカラーラインナップ
ヒートシンクがアルミ製というだけでも金属は基板と同様に心が躍ります。(?) その上、ライナップにあるアルミのカラーは、これまでの2色から現在は7色までに増えており、1つは気に入った色が見つかるのではないでしょうか。

- 左からゴールド
- レッド
- パープル
- グリーン
- ブラック
- ガンメタル
- ブルー
私はゴールド以外にはガンメタル(シルバー)の色もいいなーと思いました。
因みに、黒のファン付きの写真はこちらのように埋め込まれる形です。ファンの冷気は放熱として外へ逃がすか、風を当てて冷やすか、ファンを反対に取り付ければ変わります。
風を当てる方が冷えますね。

ケースとセットの重さは・・・149グラム

だから何?って言わないで。透明なケースなどと比べると、結構、ズッシリします。
■Pi 5は8GBモデルがオススメ
購入先と価格
このケースは、Raspberry Pi3B系の頃からあったようで、今回はラズパイ4用としてリリースされています。今回はイギリスのPimoriniから購入しましたが、日本のAmazonでも購入は可能です。
Pimoroniだと£12です。日本だと付加価値税はかりませんが、送料£6.50かかります。
Amazonではケースのみだと2,000円前後が多いようなので、通貨レートの兼ね合いもありますが、何かとまとめてでなければAmazonの方が安いことが多いでしょう。
どこの製品を購入しても、世界の工場である中華圏の品が多いのは仕方ありません。ラズパイのような電子部品は特にその傾向が強いと思います。
単に2,000円前後のケースと考えると、このアルミ製ヒートシンクケースはアイディア物として、なかなか実用性があるなと感じました。
冷却の性能は?
CPUの温度をRaspberryPi公式のOS「Raspbian Buster」で見てみました。
冷却ファンは無く、このアルミ製ヒートシンクケースのみで、アイドル状態や動画再生で調べてみました。
OSが立ち上がってから以下のコマンドで計測しました。
vcgencmd measure_temp

| 状態 | 計測温度 |
| Raspbian Buster起動時 | 43℃ |
| Chromiumブラウザの立ち上げ時 | 45℃ |
| 動画視聴中 | 48℃ |
| 動画視聴後 | 46℃ |
初回起動時で43度というのも低いですが、この間の最高が48℃、その後46℃になり、しばらくアイドル状態で置いておいても47℃くらいでした。
季節が秋、室内でも窓を開けているものの外気温が19℃くらいで、この数値なら安心ですね。 ちなみにアルミ製ヒートシンクケース本体を触ると、ホッカイロくらいの温かさになっていました。
もちろん、きちんと計測した場合とは異なりますが、参考にしてください。
簡単に温度を計測してみました。3種で比較!
注意点!
これは購入するまで気が付かないと思います。 実は、ケースを取り付けると、ラズパイ本体基板と上下ケースとはあまり隙間がありません。
基板の周りに埃が多く付着するとショートする恐れがあります。
HAT系を取り付ける場合も同様にケースとの接触に気を付けましょう。

もう一つ、ビス止めを4箇所する際、あまりきつく絞めるのはやめましょう。サーマルパッドでケーストップ側と接地している分、チップに圧力が加わる恐れがあります。
かなりギリギリに作られているので廃熱の効果があるものの、ガチガチに組み上げるのはオススメしません。

更に、ヒートシンク自体が熱を持ちます。握ったりと積極的に触るのはオススメできません。放熱している役割のケースなので仕方ありませんが・・・。
気を付けよう!
- 埃によるショートに気を付ける(HAT系も同様)
- ビス締めはほどよく締める
- ヒートシンクケース自体も熱を帯びる
このケースに限ったことではありませんが、microSDカードもケース幅に収まらずに出っ張ります。これもぶつけないように注意は必要です。
(そもそもラズパイ本体から出っ張っているから仕方ありません)
最後に
ラズパイの使用目的で、メディアセンターで映像を観る場合や音楽を聴く場合など、完全に静かな環境を確保したいとき、冷却ファンは耳障りに感じることがあります。しかし、このケースなら冷却もできてファンを取り付けない分、静かで最適です。
ケースを使用してもすべてのポートやGPIOピン、および電源やmicroSDカードなどのコネクタにアクセスできます。 HAT系を取り付けるにはGPIO端子を高くするためにブースーターヘッドピンで立ち上げる必要はあります。
それでもいくつかのHATも取り付けることは可能です。この場合も前述したように金属製のトップケースと触れてショートさせないように非常に注意しないとなりません。
注意点はあるものの、見た目、実用性共に満足できるケースだと思いました。



