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ラズパイに限らず、今ではほとんどのHDDで**S.M.A.R.T.**情報が取得できます。Self-Monitoring, Analysis, and Reporting Technologyの頭文字を取ったもので、ドットを入れずにSMARTとよく書いてありますね。

OMVでも機能を有効にすれば、SMART情報を取得できて、管理画面のウィジェットに常時表示できます。HDDの異常を察知できることと、設置場所によっては温度を確認できる点が便利です。

これが新しいHDDを繋いだのに表示されないどころかエラーが出る始末でした。ちょうどOMV7にクリーンインストールした後だったため、なんでだろうかと不思議でした。もちろんSMART情報に対応しているHDDです。

環境

最初に環境が同じか近い状態なら、後ほどの解決方法が該当すると思います。

  • Raspberry Pi OS lite (bookworm) 64bit
  • Raspberry Pi 4にOMVを使用
  • OpenMediaVault 7.x
  • USB接続HDD(6TB)内部HDDはTOSHIBA製

ちなみに、使えないわけではなくて、マウントも出来ますし、NASとしても普通に機能しています。関係ないかも知れませんが新品です。

2台のうち、もう1台はお古で、そちらも中身はTOSHIBA製だけど問題ない。但し、容量は3TBの古いモデルでした。

実際のエラー

エラーはちょっと長いため、共通している部分だけ載せてみると、次のようなエラーです。実際はまだあって、個別のUUIDなどが続きます。

Failed to execute command 'export PATH=/bin:/sbin:/usr/bin:/usr/sbin:/usr/local/bin:/usr/local/sbin; export LANG=C.UTF-8; export LANGUAGE=; smartctl --attributes --format=brief --info --health --log=selftest /

発出するタイミングは、メニュー–> ディスク–> SMART–> デバイスに表示されるディスクドライブの詳細を確認する際です。

その時点でunknownで、エラーは500番のエラーです。

コマンドからだと確認できた

OMVを入れたラズパイにSSHで接続して、コマンドsmartctlを実行するとSMART情報は表示されます。

同じことをOMVでもしているので、なぜエラーになるのか不思議でした。

どうやら、USB接続のHDDはSATAで認識されるということらしいので、SATAであるオプションを付けないとダメだったのです。

今回該当するのはsdb側で、sda側は表示されます。

sudo smartctl -x /dev/sdb

駄目な方は次のように表示されます。

smartctl 7.3 2022-02-28 r5338 [aarch64-linux-6.1.0-rpi8-rpi-v8] (local build)
Copyright (C) 2002-22, Bruce Allen, Christian Franke, www.smartmontools.org

/dev/sdb: Unknown USB bridge [0x0411:0x030e (0x114)]
Please specify device type with the -d option.

Use smartctl -h to get a usage summary

「-d オプションでデバイスタイプを指定してください」とあります。

そう、思い出しました。satを付けるのでした。

sudo smartctl -x /dev/sdb -d sat

先程の不明なUSBブリッジにあった0x0411:0x030eが今回のベンダーとプロダクトIDです。BAFFALOです。

後でこれを記述するのでコピーしておきます。

■Pi 5は8GBモデルがオススメ

ヘッダーファイルの作成

調べてみると、OMVのフォーラムに答えがありました。

Allow options like device type for smartctl to be selected in S.M.A.R.T GUI · Issue #1667 · openmediavault/openmediavault · GitHub Rpi4: s.m.a.r.t does not show devices · Issue #1703 · openmediavault/openmediavault · GitHub

具体的には、ヘッダーファイルを新規作成し、内容は該当するHDDを指定して、オプションを付与して実行させる方法です。

そうですよね。-d satオプションなら機能しているのですから。

ヘッダーファイルなら、バージョンアップしても読み込んでくれるので、一度作成すればOKみたい。

OMVを入れたラズパイに作成します。

sudo nano /etc/smart_drivedb.h
{ "USB: ; EMTEC X200",
  "0x13fe:0x2580",
  "",
  "",
  "-d sat"
}

ファイル作成が終わったら、サービスをリスタートさせれば終了です。

sudo systemctl restart smartmontools.service

確認してみる

早速、OMVの管理画面のウィジェットに戻るとSMARTが表示されていました!

エラーの出ていたSMART情報の詳細をみられる場所でもunknownからOKに変わりましたね。

とということで、SMART情報が突然消えたのは、もしかしたらOMVをバージョンアップしたから?

新しいHDDを買うことは無かったことになりますけど、どちらにしろ2015年製だったので、もうそろそろという頃合いで、ついでに中身を整理できたのでヨシとします。容量も増えたしね。

あとは、前回の記事通り、OMV7.xでもMacのTimeMachineも問題無く動作し、そのためのクオーター設定やユーザーの整理もできて満足です。

新しいHDDは6TBなのですけど、今回のはファンが付いていない。(と思う)だから、容量が3TBから増えているのに筐体は一回り小さい。

発熱も少ないです。落ち着いていても30℃台ってのは驚きです。正しいのかって感じですね。

静音でコンパクトなのは言い過ぎじゃないです。

Raspberry Pi 4 + OMV7

まだいくらかバグ的な報告は多いみたいなバージョン7ですが、Raspberry Pi 4でも問題無く稼働中です。

セットアップについては次の記事で真似してみてください。

いやー、SMART情報が戻って良かった。

OMVでSMART関連が似ような症状の人は、これを疑ってみてください。マウントできないとかなるとまた別の問題ですけどね。