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私が自宅利用しているOpenMediaVault(OMV)は、バージョン4からラズパイにインストールして使いはじめ、記事執筆時点ではバージョン7.x系で運用しています。これまで大きなトラブルもなく使えてきました。ラズパイはPi 4です。
最近のOMVは、6系から7系へのグレードアップオプションができまたこともあり運用が楽になりました。以前は次のバージョンを使いたければ新規インストールしか方法がありませんでした。
仮にOMVを入れ替えたとしても、データ保存用に使っている外付けのハードディスクを再マウントすることでずっと使えます。
何回もインストールからやり直す羽目になったバグ?
Pi 4で運用しているOMVで色々と設定を試したとき、おかしくなっては日常的に困るため、Pi 5にインストールしたOMVでテストしてみようと思い新規インストールをしました。
すると、結果的に何回もインストール作業をやり直す羽目になってしまいました。
結果として、バグと思われる現象を回避して使えています。
OMV7.x系の新規インストールに限り、同じ目に遭っている人はさぞ多いだろうと想像したので、2つだけ対処した方法をご紹介します。
出くわしたエラー
遭遇した困ったエラー(不具合)は、ネットワーク周りです。主に2つでした。
どちらもPi 5とOMV7.x系で起きた事象
- end0とeth0の名前違いからネットワークに繋がらないうえ何もできない文鎮になってしまった
- DNSの設定にルーターのアドレスではネットワーク接続できなかった
具体的には、OMVをインストール後、ネットワーク設定からIPアドレスがDHCPで降られているのを固定IPアドレスに変更した時に起きました。
1.DNSにはパブリックDNSであるGoogle Public DNSを設定
DNSにデフォルトのゲートウェイ、つまりルーターのIPアドレスを設定するのがこれまでの一般的な方法でした。現在はどうやら名前解決してくれないこともあるようで、パブリックDNSを設定するのが主流のようですね。
GoogleのパブリックDNSアドレスである8.8.8.8を設定したところ回避できました。
最近のルーターのせいか、それともOMV7のせいか、よく分かりません。
ネットにワークに繋がらなければ何もできません。ディスプレイとキーボードを使えばローカル環境で修正作業もできますが、もう1つのエラーと合わせてシステムがスタックしてしまい手も足も出ませんでした。
この設定方法は名前解決に関する対処が主なので、そもそもスタックして文鎮になってしまった場合は次の対処を試みてください。
もしも、ホスト名(例:omv-pi5.local等)でOMVの管理画面にアクセスできず、IPアドレスだけであれば、DNS設定を変更した方が良いでしょう。
■Pi 5は8GBモデルがオススメ
2.end0とeth0の問題回避策
本題はこちらです。既にお気づきの方も多いだろうと思われるend0の話題です。
end0は有線接続のネットワークインターフェイス名です。これまではeth0でした。
これ、何年か前に変更されたDebianの絡みで、OMVの問題でもRaspberry Pi OSの問題でもありません。
DebianのWikiにもあるように、対処方法としてルールを新たに作り適用させます。
NetworkInterfaceNames - Debian Wiki
これをどのタイミングでやるかというと、OMVをインストールする前のRaspberry Pi OSで実行します。
OMVをインストールする流れとして、Raspberry Pi OS liteをアップデートで最新にさせた後にインストールスクリプトで実行していきますが、その前にやっておいて再起動させると確実でした。
sudo nano /etc/systemd/network/10-persistent-net.link
ファイル名の10-は若い数字から適用されます。
中身はこう。01:23:45:67:89:abは、有線LANのMACアドレスです。
[Match]
MACAddress=01:23:45:67:89:ab
[Link]
Name=eth0
MACアドレスは、該当のRaspberry Pi OS liteにSSHで接続後、ipコマンドで分かります。
ip a
link/etherの後にMACアドレスが表示されています。
eth0: mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
link/ether 01:23:45:67:89:ab brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
MACアドレスでインターフェイス名をeth0にリンク(固定)させる対処方法です。
本来はただの名称でもあるend0で問題ないのですが、どうやらどこかでeth0を参照されるとその名前がないためネットワーク接続ができない事象のようです。
OMV7.x系で、かつPi 5の環境で発生したトラブルです。
現行の同バージョンで稼働しているPi 4のOMV7.x系では、end0のままで問題無く動作しています。しかも新規インストール時のため、この辺の条件はよく分かりません。
どうやらOMV7.x系の管理画面にあるネットワーク設定で、インターフェイスの追加や固定IPアドレスへの変更などをすると、該当のラズパイが二度と立ち上がりません。
OMVのフォーラムでもいつくも同ドラブル内容が散見されました。
**OMVをインストール後に有効なのかは確かめていません。**今回はあくまでも「OMV7.x系の新規インストールでハマった人向けの対処法」と記しておきます。
固定IPアドレスへの変更例
上記までの対処方法を施し、DHCPから固定IPアドレスへ変更する際に、MACアドレスとパブリックDNSを設定すればクラッシュすることなく問題ありませんでした。
MACアドレスを「01:23:45:67:89:ab」とした一例です。IPアドレスなどは環境に合わせtください。

例:end0でも
例として稼働中のOMV7でも、念のため、高度な設定にWEBインターフェイスから入力しておきました。
10-persistent-net.linkは作成していません。ip aコマンドでインターフェイス名はend0だったからです。もし、eth0ならこの記事の手順通りに進めてください。

Pi 4 OMV6からOMV7へアップグレードした環境です。バージョン7.7.7-1 (Sandworm)の環境で問題無く動作しています。
今後は問題なくなる?
OMV側で対処できる内容なのか、現時点ではよく分かりません。もしかしたら近いうちにバージョンアップで問題なくなるかもしれません。
何度も書きますが、あくまでも対処法です。面倒なことになったものです。
テスト機としてのPi 5
Pi 5をSSDドライブ起動にして、OMV7.x系をインストールし、OMV内のDockerをイジる目的として構築しました。
OMVはラズパイでも動作するNAS用ソフトでよくできています。Dockerを構築できる機能も搭載されているため機能の拡張もWEBのGUI画面で可能です。
ただ、Dockerでエラーに見舞われると復旧させるのが大変です。Pi 5をテスト機でいじり倒そうという趣向でOMVを新規インストールしました。
ここでは関係ありませんが、合わせてNVMe接続のSSDドライブからの起動のうえ、rootfsに追加でパーティションを切り、アクセス速度が速い一時的な保存場所として活用しています。
個人的にスクリーショット画像を撮ることが多く、これを一覧で眺めるときにSSDドライブの方が格段に速いので重宝なんです。だから、スクリーショット画像のみをNVMe接続のSSDドライブに置きたくてパーティションを切りました。
OMVのrootfsはオンラインでパーティションが切れないため、OMVをインストールする前に別のRaspberry Piで切ってからインストールしました。また別の記事でご紹介します。
まだメインはPi 4+外付けUSBハードディスクで利用しています。Pi 5でテストして上手くできたら、本番環境のPi 4でも同じように設定するか、Pi 5+OMVにリプレイスしようと考えています。



