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現地時間の9/6に公式Raspberry Pi OSがアップデートされました。前回から5ヶ月ぶりの更新で、バグ修正がメインです。
唯一、新しい機能としてPythonで使うPicamera2ライブラリが追加されました。これまでのlibcameraよりも機能が豊富です。
また、ネットワーク設定のモジュールであるNetworkManagerについて言及されています。しかし、まだテスト的な要素があるのでデフォルトでは機能しません。
今回のアップデートが気になる人に向けてご紹介します。
2022.9.14 検索機能の補足を追記しました。
リリースノート
リリースノート原文と翻訳は次の通りです。
リリースノート原文
2022-09-06: lxpanel - new main menu plugin with text search
lxpanel - new separate audio input plugin with microphone volume and input select
lxpanel - keyboard shortcuts to open wifi and bluetooth plugins added
lxpanel - notifications now shown with short delay after startup and between each
rc_gui - only allows valid hostnames to be set
piwiz - no longer allows “root” as a user name
gtk3 - menus can now be resized after being drawn
raspi-config - option to switch between dhcpcd and Network Manager added
lxpanel - new network plugin compatible with Network Manager added
piwiz - compatibility with Network Manager added
Bug fix - 100% CPU usage in file manager when desktop item unmounted
Bug fix - window manager was preventing switching between international keyboard layouts
Bug fix - system tray redrawing made more robust
Bug fix - translations not being shown in various lxpanel plugins
Bug fix - updater plugin failing on x86 images
Bug fix - force power on for Bluetooth hardware when unblocked with rfkill
Bug fix - message boxes in rc_gui not centred correctly
Bug fix - switching sessions between Wayland and X11 made more robust
Bug fix - switching of ALSA devices in raspi-config made compatible with third-party devices
Install NetworkManager (disabled)
Install OpenJDK 17 rather than OpenJDK 11 on full images
Install picamera2
Format the root partition with the metadata_csum option
Format the boot partition with 4 sectors per cluster for a slight performance boost
Remove ‘flush’ mount option from the boot partition
Raspberry Pi firmware 48cd70fe84432c5d050637b61e4b7b9c831c98bf
Linux kernel 5.15.61
アップデートはバグ修正や調整の内容です。メインメニュー内に検索窓の追加されます。タスクバーにマイクのボリュームコントロールが追加されます。これらは見た目が変わることになりますが、他のほとんどは目に見えない変更点です。バグに悩まれていた人には嬉しいものの、悩んでいなかった人には変化に気が付かないでしょう。
特定条件で起こるファイルマネージャーのCPU100%解消など、意外と重要なバグ修正も含まれています。
2022 年 9 月 6 日: lxpanel - テキスト検索を備えた新しいメイン メニュー プラグイン
lxpanel - マイク音量と入力選択を備えた新しい個別のオーディオ入力プラグイン
lxpanel - wifi および bluetooth プラグインを開くためのキーボード ショートカットが追加されました
lxpanel - 通知は、起動後およびそれぞれの間に短い遅延で表示されるようになりました
rc_gui - 有効なホスト名のみを設定できるようにする
piwiz - ユーザー名として「root」を使用できなくなりました
gtk3 - 描画後にメニューのサイズを変更できるようになりました
raspi-config - dhcpcd と Network Manager を切り替えるオプションが追加されました
lxpanel - Network Manager と互換性のある新しいネットワーク プラグインが追加されました
piwiz - Network Manager との互換性が追加されました
バグ修正 - デスクトップ アイテムがマウント解除されたときのファイルマネージャーでの 100% の CPU 使用率
バグ修正 - ウィンドウ マネージャーがインターナショナル キーボード レイアウトの切り替えを妨げていた
バグ修正 - システム トレイの再描画がより堅牢に
バグ修正 - さまざまな lxpanel プラグインで翻訳が表示されない
バグ修正 - アップデータ プラグインが x86 イメージで失敗する
バグ修正 - rfkill でブロック解除されたときに Bluetooth ハードウェアの電源を強制的にオンにする
バグ修正 - rc_gui のメッセージ ボックスが正しく中央に配置されない
バグ修正 - Wayland と X11 間のセッションの切り替えがより堅牢になりました
バグ修正 - raspi-config での ALSA デバイスの切り替えがサードパーティ デバイスと互換性を持つようになりました
NetworkManager をインストール (デフォルトでは無効)
フル イメージに OpenJDK 11 ではなく OpenJDK 17 をインストールする
picamera2 をインストール
metadata_csum オプションを使用してルート パーティションをフォーマットする
パフォーマンスをわずかに向上させるために、クラスタごとに 4 セクタでブート パーティションをフォーマットします
ブート パーティションから「フラッシュ」マウント オプションを削除
Raspberry Pi firmware 48cd70fe84432c5d050637b61e4b7b9c831c98bf
Linux kernel 5.15.61
既存のBullseyeから更新
既に使用しているRaspberry Pi OS Bullseyeからの更新は、いつものアップデート&アップグレードコマンドで可能です。
sudo apt update && sudo apt full-upgrade
ただ、ネットワーク設定に使用されているdhcpcdからNetworkManagerへの切替は、sudo raspi-configから変更する必要があります。
個別にインストールするコマンドはaptです。
sudo apt install network-manager
新しいイメージファイル
これまで同様に、新しいイメージファイルをmicroSDカードに書き込む場合は、更新がすべて適用されています。しかし、NetworkManagerだけはデフォルトで機能していません。コレまで通りにdhcpcdが司り、任意で切り替える必要があります。

v1.7.2からv1.7.3へ
これに合わせてOSを書き込むツール「Raspberry Pi Imager」もv1.7.3がリリースされています。
■Pi 5は8GBモデルがオススメ
Picamera2
Raspberry Pi には専用のカメラモジュールが販売されています。bullseyeからlibcameraに置き換えられました。更に今回のアップデートからPicamera2がインストールされます。
変遷:raspistill → libcamera → Picamera2
カメラモジュールを使用するには、config.txtにdtoverlayを記載する必要があります。カメラモジュール毎に値が異なります。
| Camera Module | In /boot/config.txt |
|---|---|
| V1 camera (OV5647) | dtoverlay=ov5647 |
| V2 camera (IMX219) | dtoverlay=imx219 |
| HQ camera (IMX477) | dtoverlay=imx477 |
| IMX290 and IMX327 | dtoverlay=imx290,clock-frequency=74250000 or dtoverlay=imx290,clock-frequency=37125000 (両方のモジュールが imx290 カーネル ドライバーを共有します。 正しい周波数については、モジュール ベンダーの指示を参照してください。) |
| IMX378 | dtoverlay=imx378 |
| OV9281 | dtoverlay=ov9281 |
Picamera2の詳細な説明書は、数日中に完成するとありました。現時点でも下書きとしておよそまとまっていました。元記事中にPDFへの直リンクがあります。
PDF:https://datasheets.raspberrypi.com/camera/picamera2-manual.pdf
カメラモジュールは、公式以外にサードパーティー製も存在します。
ラズパイダ内のカメラモジュール記事は、raspistillコマンド時代のものです。bullseyeではエラーになります。古いOSでない限り、参考程度に留めてください。
検索機能が付いた
メニューにインクリメンタルサーチが追加されたとあっても、検索窓が出ないけど?
検索窓を出すには、キーを入力することがきっかけになっています。分かりにくいですよね。
メインメニューボタンをマウスで押すか、キーボードのスーパーボタン(Windows用キーボードならロゴマーク)を押してメニューを表示させた状態で検索したいキーを押すと出てきます。
画面のような状態でキーを打ちます。

すると出てくる検索ボックス。

この例ではgキーを押すと出てきた
うーん、分かりづらい。
しかもアプリや設定しか検索できないので、あまり使い勝手は良くないと思います。
そう、Raspberry Pi OSってデフォルトで検索ができない! まぁ、検索するほどたくさんファイルは無いので支障は無かったけど。
これがテキストや画像といったすべてのファイル検索に進化してくれると助かりますが、9/6リリース時点ではまだアナウンスはありません。
今回のアップデートで感じること
引用元:https://www.raspberrypi.com/news/the-latest-update-to-raspberry-pi-os/
OS名がRaspbianからRaspberry Pi OSに変わりだいぶ経ちました。デスクトップ画面も数年前とは違い格段に良くなり、何よりも初期設定や各種設定がコマンドに頼らずユーザーフレンドリーになりました。
ここ1年はバグの更新が目立ちます。機能や設定が増えた影響でしょうか。今回触れられていたネットワークの設定は、現行のdhcpcdからNetworkManagerへ将来変更するとあります。Linuxの中では古い状態なんです。
今回のアップデートでNetworkManagerはインストールされますが、まだテスト的な意味合いで切り替わっていません。
NetworkManagerなら、VPNで接続、ホットスポット設定などの機能を使用するのに、設定ファイルやコマンドは必要無く設定できるようになります。スタンダードなNetworkManagerへの変更は歓迎できます。
次回の更新から標準仕様になってくれると、ネットワーク設定が他のOS同様に楽になると思います。今回から任意で切り替えられますから試してみてはいかがでしょうか。
Rレッド
Rグリーン参考:https://www.raspberrypi.com/news/the-latest-update-to-raspberry-pi-os/






