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購入可能なRaspberry Piのラインアップは、最新だけではなく旧モデルが含まれます。旧製品のモデルは探すのは困難です。モデル別に大きく3つに分かれます。
モデルによって接続できるコネクタ類や性能が異なります。目的にあったモデルを選びたいですね。
Raspberry Piは、どのモデルを選んでも世界的なコミュニティが形成されているため、情報はたくさん存在しています。その点は安心してください。
公式Raspberry Pi OSで利用することを前提として比較できるよう順番にご紹介します。
ラズパイの種類
これまでRaspberryPiは進化を遂げいくつものモデルを発売しています。元々イギリスに拠点を置くラズベリーパイ財団が開発し、実際に生産している2大メーカーによって世界で販売されています。
※2022年8月時点、Raspberry Pi 財団とelements14(RSオンラインが中止)
その点からも定価はあってもその国毎に販売価格が大きく変わります。扱っている機種も限定されるでしょう。
日本では主に手に入りやすい機種として3種類があります。
| モデル名 | 定価 | 日本価格 | 主な特徴 |
| Raspberry Pi 4B | 55ドル | 4GB 6,600円〜 | デュアルモニター可 メモリー別に3種類展開 |
| Raspberry Pi 3 B+ | 35ドル | 約4,950円〜 | 以前より高速通信対応 |
| Raspberry Pi ZeroWH | 10ドル(14ドル) | 約1,850円〜 | 更に小さい |
新型コロナ禍前の価格
Pi 4Bは2019年末でB系の最新機種です。Pi 3B+が前モデルでした。Pi Zero WHはWとしてあるZeroにGPIOの端子(ヘッダー)を予め取り付けてある物です。
新型コロナ禍以降
新型コロナ禍の影響は、半導体不足も重なりサプライチェーン問題に発展しました。その後、ロシア侵攻も重なり、更に供給不足の状態に陥っています。
2022年になってからは、RSオンラインの生産と販売の取り扱い停止や、円安基調も重なり、全てのモデルで今後は不透明になっています。
特に日本ではRaspberry Piは世界の国比べてあまり需要が多くないこともあり、他国よりも更に入手が難しい状態です。
- 半導体不足
- 円安
- RSオンラインの生産・販売停止
2023年以降に手に入りやすくなるのを期待したいところです。
購入可能でも手に入りにくい機種
少し手に入りにくい機種は以下4つです。
| モデル名 | 日本価格 | 特徴 | 入手 |
| RaspberryPi 3 | 約4,400円〜 | 日本生産品アリ | 可能 |
| Raspberry Pi Zero | 約660円〜 | ネット通信機能なし | 1人1枚制限 |
| Raspberry Pi Zero W | 約1,320円〜 | WHのようなGPIOヘッダーがない 別途、はんだ付け必要 | 1人1枚制限 |
| RaspberryPi 3A+ | 3B+より小さくした基板サイズ | 可能 |
新型コロナ禍前の情報
手に入れるのは困難な機種
他にも、もっと古い機種はより一層手に入りにくいうえ、価格とのバランスを考えてもあまり意味はありません。趣味の世界ですね。
| モデル名 | 日本価格 | 入手 |
| Raspberry Pi 2B | 約6,000円〜 | 可能△ |
| Raspberry Pi 1B+ | 4,000円前後〜 | 困難△ |
| Raspberry Pi 1B | 5,000円前後〜 | 困難△ |
| Raspberry Pi 1A+ | ?円 | 困難× |
| Raspberry Pi 1A | ?円 | 困難× |
Pi 2Bは探せばあるというレベルです。それより古い1B+以下は探すのも難しいでしょう。
これらを扱うことは特別な理由がないと意味を成しません。モデル名が似ているので、逆に注意して新しい機種を購入してください。
■Pi 5は8GBモデルがオススメ
各機種の特徴と利用法
代表的な3機種に絞り、どのような特徴があり、どういった目的に合っているかをご紹介します。
RaspberryPi 4 model Bとは?
ラズパイ4は、これまでと異なり大幅なスペックアップと共に、サイズはあまり変わりませんが正確には異なります。何よりも端子類も変わったため、見た目よりもだいぶ異なります。
Pi3BからプラスマークのついたPi3B+の時は、基本は性能アップに終始したため、基板のサイズも同じで、ケースの流用も可能でした。Pi 2BからPi3Bへの時も同じでケースの流用は一部を除き可能でした。
見た目で大きく違うのは、フルサイズのHDMI端子がmicroHDMIへ変更されて、しかも2つ装備されデュアルディスプレイでの表示が可能になりました。

電源の端子もこれまではmicroUSB端子だったのが、USB-C規格になり5V3Aが推奨されています。この点からもこれまでの電源アダプターは使えなくなります。
性能面もメモリーがタイプ別に3つ展開され、4GB、2GB、1GB搭載になります。これは交換出来ませんから、それぞれが別のタイプとして発売されています。 ラズパイにおいてメモリー1GBがこれまでの最高搭載でしたから、その倍、4倍のタイプがより一層の需要があることは明白です。 当然、販売価格も異なります。
CPUやGPUといったクロック数こそあまり変化がないように思われますが、性能としてはかなり速く処理できるようになり、これもまた以前までのモデルと異なる点です。(GPUとはグラフィック処理を司ります)
Raspberry Pi 4 model Bの仕様一覧
- クアッドコアCortex-A72(ARM v8)64ビットSoC @ 1.5GHz(Boadcom BCM2711)
- メモリーLPDDR4-2400 SDRAM(1GB、2GB、4GB)
- 2.4GHzと5.0GHz IEEE 802.11ac 対応Wi-Fi
- Bluetooth 5.0、BLE
- ギガビットイーサネット(やっと本当のギガビット1000BASE)
- USB 3.0ポート2つ、USB 2.0ポート2つ
- Raspberry Pi標準40ピンGPIOヘッダー(これまでと同じ)
- micro-HDMIポート2つ(最大4kp60fpsをサポート)
- MIPI DSIディスプレイポート
- MIPI CSIカメラポート
- 3.5mm 4極ステレオオーディオ、コンポジットビデオポート
- H.265(4kp60デコード)、H264(1080p60デコード、1080p30エンコード)
- OpenGL ES 3.0グラフィックス
- MicroSDカードスロット
- USB-Cコネクタ経由の5V DC(最小3A)
- GPIOヘッダー経由の5V DC(最小3A)
ラズパイ4のポイント
- 歴代ラズパイの中でも高性能でPCライクな使い方も可能。
- 前作Pi 3 B+と比較しても3倍くらいの速度アップが図られている。
- ケースは専用
- これまでよりも冷却に注意が必要
- メモリー4GBモデルが望ましいが、これまでよりも高価格になる。
使い方として
PCで行うような日常的な作業も現実的にストレスはあまりありません。例えば、ネットブラウズ、文書作成、音楽ファイル程度の取り扱い(録音や編集、演奏)、写真の取り扱い等、OSがLinuxであるRaspbianがメインという点を除けば、広く万人が使えるマシンに仕上がります。
シンクライアント端末としても及第点でしょう。
何かに特化しない日常利用であれば、PCの代替品として安価で省スペースな端末になります。
Raspberry Pi 3 B +とは?
Pi 3B+はPi4Bの登場によってかなり見劣りするかも知れません。しかし、これまでのラインナップから言っても、Pi4が特別なだけで、シングルボードコンピュータとしては実に平均的な性能です。
メモリーは最大1GBを搭載しているのも及第点です。通信速度が(制限がある)ギガビットイーサネットであるもののWi-Fiは2.4GHzに加え、5GHz IEEE 802.11.b/g/n/acに対応している点は評価できます。
最大のネックがUSBは2.0までしかサポートしていない点です。 そのため、大容量の外部記憶媒体の利用をせず、Wi-Fiを利用した仕組みには未だに有効です。
前述のように、Pi4の登場によってなかなか手に入りにくく、販売価格も上昇気味です。ラズパイを購入する際、コストパフォーマンスの点からも価格差が大きくないので、性能面では積極的に選ぶ機種では無くなりました。
しかし、シングルボードコンピュータで行うほとんどのシーンで活躍できます。まさに平均的な機能を有しています。
今後Pi4で行えることを、これまでの最新機種であったPi3B+が担っていたため不満があったでしょう。本来の役割として、教育用や動画・音楽に特化させたり、サーバーのような役割も消費電力がPi4より少ないことはメリットになります。
今後も販売されれば、一定の需要は見込めますが、ラズベリーパイ財団側の公式ページをみても、これまでのPi3B+の位置を日本ではまだ展開されていないPi3A+が担うような紹介の仕方です。
2020年であってもまだ主力機種と言えますので、流通が戻ってきたら敢えてPi3B+を使うことと、Pi4で賄うことを分けて利用した方が結果的にコストパフォーマンスは良いのではないでしょうか。
Raspberry Pi 3 model B +の仕様一覧
- クアッドコアCortex-A53(ARMv8)64ビットSoC @ 1.4GHz(Broadcom BCM2837B0)
- メモリーLPDDR2 SDRAM 1GB
- 2.4GHzおよび5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac対応Wi-F
- Bluetooth 4.2、BLE
- USB 2.0上のギガビットイーサネット(最大スループット300 Mbps)
- 拡張40ピンGPIOヘッダー
- フルサイズHDMI
- USB 2.0ポート×4つ
- Raspberry Piカメラを接続するためのCSIカメラポート
- Raspberry Piタッチスクリーンディスプレイを接続するためのDSIディスプレイポート
- 3.5mm 4極ステレオ出力、コンポジットビデオポート
- microSDポート
- microUSBコネクタ経由5V/2.5A DC電源入力
- Power-over-Ethernet(PoE)サポート(個別のPoE HATが必要)
ラズパイ3B+のポイント
- 歴代ラズパイの中でも平均的なスペックでコストパフォーマンスは良い。
- Pi4と差別化してコストを抑えるのに最適。
- 収納するケースや周辺機器などの対応は3Bと3B+を合わせて豊富にあり選べる。
- Wi-Fiが2.4GHzで良ければ、日本でも生産されているPi3B(ノーマル)の方が入手し易い。
- USB2.0に速度を求めない接続ならばストレスなく使える。
- Wi-Fiが5GHz帯に対応しているため日常でも使い勝手は良い。
- LANケーブルから電源が取れるPoEHATに対応
使い方として
Pi4程は消費電力もかからないので、何かの仕組みに常時稼働させる目的なら最高のスペックになる。グラフィカルに使うよりも自動的に作業させる方がスペックを活かしきれる。
Raspberry Pi Zero W/WHとは?
Raspberry Pi Zero Wといえば、Wi-Fi機能のないZeroがあります。こちらもまだ購入可能なものの1枚での注文は相変わらずです。UKのショップでは3枚など制限が緩くはなってきていますが、絶対数が足りないということになっています。
実際は生産量よりも1枚の単価が安いため、あまり利益は見込めませんから消極的なのだと想像します。
このZero系はWHというWにGPIO端子のはんだ付けが既にされているタイプは基板単体で容易に手に入れられます。ラズパイダでもWと表記しても、現実にはほぼWHのことを差すことになります。セット品としてならば、WHもWも手に入りやすい状態です。

Zero系はご覧のように、クレジットカードサイズのRaspberryPi3B系よりも小さく半分くらいの大きさです。
WとWHはWi-Fi2.4GHzに対応しています。ノーマルZeroはWi-Fiもありません。この大きさですから当然、有線LANポートもありません。
コネクタ類も更に異なり、miniHDMIポートはRaspberryPi4ともRaspberryPi3Bとも異なります。3B系と同等なのはmicroUSBのコネクタがある点ですが、1つは電源用、1つがUSBとして使えます。当然2.0です。
CPUもメモリーもかなり性能はダウンするものの、RaspberryPiとして同じような仕組みになっているので、速度も遅く拡張性が乏しいという点以外は同等に扱えます。
Raspberry Pi Zero WHの仕様一覧
- シングルコアCPU1GHz
- メモリー512MB
- ミニHDMI、USB On-The-Goポート
- microUSB電源5V1.2A
- コンポジットビデオとリセットヘッダー
- CSIカメラコネクタ
- 802.11b/g/n Wi-Fi
- Bluetooth 4.1
- Bluetooth Low Energy(BLE)
- HAT互換40ピンヘッダー(GPIO)はんだ付け済み(Raspberry Pi WH)
Zero WHのポイント
- 省電力での運用が可能なので市販バッテリーでも電源になる。
- CPUもシングルコアで遅く、メモリーも少ないので用途が限られる。
- デスクトップ環境ではなくプログラム実行用として逆に利点にもなる。
- 小さい基板にWi-FiとBluetoothは使い勝手が良い。
- 何よりも低価格
- 小さいことが最大の利点
使い方として
Zero系であってもWHは簡単にpHATなどの拡張基板が取り付けられます。その点は小さい本体も合わせてIotとして組み込むのに便利です。
消費電力も必要なアンペアも低いため、スマホ充電などに使う市販のモバイルバッテリーでも長時間運用できますから、外に持ち出すような使い方やも可能です。
Raspbian liteをOSにして入力装置は繋がず、何かに組み込む前提の使用が良いでしょう。
比較してみて
以上、それぞれを大まかにまとめてみました。
- Raspberry Pi 4Bが最初の1台に最適
- 情報量が多いRaspberry Pi 3B+
- 単機能の組み込み用途にはRaspberry Pi Zero WH
上位の機種が下位の全てを担えることを考えると、Raspberry Pi 4Bは基板のサイズ以外は万能です。
Raspberry Pi Zero WHはある意味で特殊です。使う方法としてもディスプレイとキーボード、マウスを繋ぐような使用はオススメ出来ません。性能が低いからです。
今後も新しいモデルが発売されたとしても、名称にBが付くB系が主流になると思われます。
機会があれば、どのモデルもトライしてください。
Rレッド※この記事の価格や在庫状況は記事執筆時点のものです。 ※2020年からRaspbianは名称がRaspberry Pi OSに統一されました。
2021年後半〜2022年はすべてのモデルが入手困難になっています。







